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「原因が分かりません」と言われた雨漏り|金沢でセカンドオピニオンを取る前に
「二社に見てもらったんですが、どちらも原因が分からないと言われまして」
去年の梅雨時に、金沢市有松のお客様からいただいた電話です。三年前から雨漏りしていて、そのあいだに二回、別の会社に屋根を直してもらっている。それでも止まらない。
こういうご相談は、年に何件かいただきます。そして、ほとんどの場合、原因が「分からない」のではなく、「探す範囲が足りていない」のだと感じています。
「分かりません」には二種類ある
業者が原因を特定できなかったとき、その中身は二通りです。
ひとつは、調べたうえで分からなかった場合。散水試験を何時間もやって、屋根も天井裏も見て、それでも再現しなかった。これは正直な「分かりません」で、こちらとしても尊重すべき答えです。実際、雨漏りには再現が難しいものがあります。
もうひとつが、調べる前に諦めた場合。屋根に上がって目視で一周して、目立つ異常がなかったから分からない。この「分かりません」が、圧倒的に多い。
散水試験をしたかどうかを聞けば、どちらの「分かりません」かが分かります。していないなら、まだ探していないだけです。
見落とされやすいのは、この三つ
再調査でこちらが原因を見つけたとき、前の業者が見ていなかった場所には傾向があります。
屋根ではなく壁だった
天井にシミが出ていると、屋根屋は屋根を見ます。ただ、外壁のひび割れやサッシまわりから入った水が、壁の中を横方向に走ってから天井に出ることがある。屋根だけ見ていると、永遠に見つかりません。
雨漏りの原因が屋根だと言えるのは、体感で六割ほどです。残りの四割は、外壁、開口部、ベランダ、貫通部のどれかにあります。
入口が複数あった
一か所直したら症状が軽くなったが、完全には止まらない。これは入口が二つ以上あった場合の典型です。
一つめを直した業者は「直した」と思っている。お客様は「まだ漏れる」と言う。ここで話が食い違います。実際には、両方とも正しい。二つめが残っているだけです。
天井裏に入っていなかった
屋根の上と、室内のシミ。この二つだけを見て原因を推測すると、水の道筋が読めません。天井裏に入って、野地板のどこが濡れているか、垂木のどこに水の跡が走っているかを見れば、屋根のどのあたりから入っているかが絞れます。
点検口がない家もありますが、押入れの天井から入れることが多い。ここを見ないで判断するのは、地図なしで歩くようなものです。
セカンドオピニオンを取る前に、揃えておくもの
別の業者に見てもらうときは、これまでの経緯を渡してください。渡すほど、精度が上がります。
いつから漏れているか。どんな天気のときに漏れるか、あるいは天気と関係なく漏れるか。過去にどこを、いつ、どう直したか。その工事の見積書か報告書が残っていれば、それも。そして、漏れているときの写真。
特に大事なのが、過去の工事内容です。すでに直した場所は、原因である可能性が下がります。逆に、直したのに止まっていないなら、その工事が原因を外していたということですから、そこは除外して考えられる。前の業者を否定するためではなく、探す範囲を絞るために必要な情報です。
「前にどこの会社に頼んだか言いにくい」とおっしゃる方がいますが、社名までは要りません。何をどう直したかだけで十分です。
再調査でやること
私たちが二社目、三社目として入るときは、順序を決めています。
まず、お客様から経緯を伺う。次に、室内でシミの位置と乾き具合を確認する。それから天井裏に入って、水の跡を追う。ここまでで、屋根のどのあたりが怪しいか見当を付けます。
そのうえで屋根に上がり、見当を付けた範囲を重点的に見る。全体を漫然と見るのではなく、天井裏から読んだ位置を狙って見るので、精度が違います。
最後に散水試験です。低いところから高いところへ、順番に。一か所につき十分から二十分は水をかけ続けます。すぐ結果が出ないからといって次に移ると、時間差のある雨漏りを取り逃がします。半日から一日かかることもありますが、ここを省くと結局また分からないことになります。
有松のお宅は、二つの入口がありました
冒頭のお客様の現場では、天井裏に入った時点で、水の跡が二か所に分かれているのが見えました。ひとつは棟の近く、もうひとつは軒に近い壁際です。
散水すると、棟側は過去に直された箇所で、今は水が来ていませんでした。生きていたのは壁際のほうで、二階の外壁のサッシ上端から入った水が、壁を伝って天井裏に落ちていました。前の二社は屋根だけを見ていたので、この経路にたどり着いていなかったわけです。
処置は、サッシ上端の水切りの新設と、外壁側の防水処理。それと、念のため棟側の板金も点検して、シーリングを打ち直しました。合計で十九万円ほど。三年間止まらなかった雨漏りが、この工事で止まりました。
このお客様に言われたのは、「もっと早くセカンドオピニオンを取ればよかった」ということでした。同じ業者に三回頼むより、一度別の目を入れたほうが早いことがあります。前の業者を悪く言うつもりはありません。ただ、二回直して止まらなかったなら、そこで見方を変える判断は妥当だと思います。
結局のところ、雨漏りは原因が分かれば直ります。分からないまま工事を重ねるのが、一番お金と時間を使います。
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二社目としてのご相談も承ります
二社目、三社目としてのご依頼を、金沢市と近郊でお受けしています。これまでの経緯と過去の工事内容を教えていただければ、探す範囲を絞ったうえで調査に入れます。散水試験は半日から一日かけて行います。調査方法の詳細は雨漏り診断のページに載せていますので、よろしければどうぞ。