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番所 健太

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番所 健太

屋根修理・雨漏り修理に携わり10年。現在金沢にある屋根・雨漏り修理業者、ホクリクルーフ代表取締役。雨漏り鑑定士の資格を保有。

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【2026年最新版】金沢市の瓦工事の値段は?葺き替え・葺き直し・棟の積み直しの単価と実例

「瓦の工事って、結局いくらなんですか」――金沢市で瓦のご相談をお受けすると、いちばん多いのがこの質問です。ネットで調べても「100万〜200万円」のように幅が広すぎて、自分の家がどこに入るのか分からない。そういう状態でご連絡をいただくことがほとんどです。

私たちおうち修理の窓口は、金沢市を拠点に屋根・雨漏り修理を本職にしています。屋根と雨漏りの修理で10年、金沢の古い和瓦のお宅を数多く見てきた立場から、このページでは瓦工事の値段を、単価・総額・内訳・金沢での実際の工事金額まで、出せるところは全部出してお話しします。曖昧にぼかさず、数字で書きます。

瓦修理は大きく3つに分かれる

値段の話に入る前に、ここだけ押さえてください。瓦の工事は、傷みがどこまで進んでいるかで、手の入れ方が三段階に分かれます。この段階が変わると、値段は一桁変わります。

一段階目が、差し替え。ずれた瓦や割れた瓦を、数枚だけ新しいものに入れ替える工事です。傷みが瓦そのものに限られていて、下の防水紙や野地板が無事な段階で選べます。

二段階目が、葺き直し。いまの瓦を一度はずして、下の防水紙を新しくしてから、同じ瓦を葺き戻す工事です。瓦自体はまだ使えるけれど、下の防水紙が寿命を迎えている、という和瓦のお宅でよく選びます。瓦を買い直さない分、葺き替えより安く収まります。

三段階目が、葺き替え。瓦も下地もまとめて新しくする工事です。瓦が広範囲で割れていたり、野地板まで傷んでいたりする段階で必要になります。

つまり「瓦工事の値段」を調べるときは、自分の家がどの段階かが分からないと、答えが出ません。ここから先の数字も、その前提で読んでいただくのが正確です。

金沢市の瓦工事の値段一覧(単価)

まず、私たちが金沢市でお受けしている瓦工事の単価を、そのまま載せます。

工事の内容 値段 単位
瓦から瓦の葺き替え 15,000円〜 1㎡
瓦から金属屋根の葺き替え 14,000円〜 1㎡
瓦の葺き直し 12,000円〜 1㎡
棟瓦の積み直し 19,800円〜 1m
棟瓦の積み直し(耐震ハイロール工法) 30,000円〜 1m

見ていただくと分かる通り、屋根の面を触る工事は㎡(平米)単価、棟を触る工事はm(メートル)単価です。ここが混ざると見積もりが読めなくなるので、他社さんの見積もりを見るときも、まず単位を確認してください。

もうひとつ、この単価には足場代は含まれていません。屋根の上で作業する以上、足場は原則として必要になります。差し替えのような小さな工事でも足場が要るので、「数枚なのに思ったより高い」と感じる部分は、たいてい足場代です。これは大事なところで、単価だけ見て高い安いを判断すると、実態を読み違えます。

屋根の広さ別・葺き替えの値段の概算

「㎡単価は分かったけど、うちだといくら」というのが本音だと思います。上の単価から、屋根の広さごとの概算を出しておきます。

屋根の広さ 瓦→瓦の葺き替え 瓦→金属屋根の葺き替え 瓦の葺き直し
60㎡ 90万円〜 84万円〜 72万円〜
80㎡ 120万円〜 112万円〜 96万円〜
100㎡ 150万円〜 140万円〜 120万円〜

これは単価に面積を掛けただけの数字で、ここに足場と、家ごとの条件が乗ります。ですので下限として見てください。

注意していただきたいのが、ここで言う屋根の広さは、床面積でも坪数でもないという点です。屋根は勾配がついている分、真上から見た面積より実際は広くなります。「40坪の家だから132㎡」ではありません。二階建てのお宅なら、屋根の面積は一階部分の広さに勾配分を足したくらい、というのがざっくりした感覚です。正確なところは、図面か、現地で実測しないと出ません。

逆に言えば、家を見もせずに総額を即答してくる業者には、一度立ち止まったほうがいいということでもあります。

瓦工事の値段の内訳――なぜその金額になるのか

見積もりを見て「高い」と感じるとき、たいていは中身が分からないことが不安の正体です。瓦の葺き替えで何にお金がかかっているのか、順番に開けておきます。

  • 仮設足場――屋根に安全に上がるための土台。家の周囲をぐるりと組むので、屋根の広さではなく家の外周で決まります。工事が小さくても、ここは削れません。
  • 既存の瓦の解体・撤去・処分――瓦は重く、量も出ます。処分費は産業廃棄物としてかかります。特に土葺き(瓦の下に土を敷いてある古い工法)だと、瓦のほかに大量の土を下ろすことになり、ここが目に見えて高くなります。金沢の築40年以上の和瓦では、これが出てくることがあります。
  • 屋根下地の木材工事――野地板が傷んでいれば張り替えます。上げてみないと分からない部分で、見積もり時点では「傷んでいたら追加」と書かれることが多いところです。
  • ルーフィング(防水紙)――実は雨を止めているのは瓦ではなくこれです。瓦は雨を流す役、防水紙が止める役。葺き直しをする理由の大半がこれの寿命です。
  • 屋根板金工事――谷や棟、水切りなど。金沢では谷板金からの雨漏りが本当に多く、ここの手を抜くと数年でやり直しになります。
  • 諸経費・現場管理――運搬、清掃、検査など。

見積もりを比べるときは、総額ではなくこの項目が並んでいるかを見てください。「屋根工事一式 150万円」としか書いていない見積もりは、安くても高くても、比較のしようがありません。正直なところ、一式表記の見積もりを持ってこられたお客様に、私たちが最初にお伝えするのはこれです。

金沢市での実際の瓦工事と、その値段

相場の話ばかりでも実感が湧かないと思うので、私たちが実際にお受けした工事と金額を並べます。すべて施工事例として公開しているものです。

エリア 工事の内容 工期 金額
金沢市 S様邸 瓦屋根 葺き替え工事 15日 130万円
金沢市 Y様邸 棟瓦 耐震工事(ハイロール施工) 1日 52万円
金沢市 K様邸 棟瓦 耐震工事(ハイロール施工) 1日 28万円
金沢市 T様邸 棟瓦 積み直し工事 1日 27万円
金沢市 Y様邸 屋根カバー工法 5日 29万円
白山市 K様邸 屋根葺き替え工事 20日 270万円

この表から読み取っていただきたいことが、二つあります。

ひとつは、葺き替えでも130万円と270万円の開きがあるということ。同じ「屋根葺き替え工事」でも、屋根の広さ、傷み方、下地をどこまで直すかで倍近く変わります。だから相場が「100万〜200万円超」のような幅になるわけで、これはごまかしではなく、本当に幅があるんです。

もうひとつは、棟だけの工事なら1日・30万円前後で収まっているということ。棟瓦の歪みや漆喰の剥がれの段階で手を入れれば、この規模で終わります。ここを何年か置いておくと、雨が入って下地が傷み、葺き直しや葺き替えに段階が上がる。値段が一桁変わるのは、この分かれ道です。

瓦の修理・葺き替えの料金表と施工事例はこちら

金沢だから値段が変わるところ

全国向けの費用相場サイトを読んでも書いていないのが、この部分です。金沢の瓦工事には、この土地ならではの事情があります。

雪止めの分が乗る――金沢は雪の日が年間70日を超え、しかも湿った重い雪が降ります。屋根から雪が滑り落ちれば、下にいる人にも、隣家にも、カーポートにも当たります。ですので葺き替えのときには雪止めをどう入れるかを必ず検討します。ここが、雪の降らない地域の見積もりには存在しない項目です。全国相場をそのまま金沢に当てはめると、この分が抜けます。

土葺きの撤去が出てくる――先ほど触れた通りです。金沢の古い和瓦では、瓦の下に土が入っていることがあります。撤去する量も処分費も増えるので、同じ広さでも葺き替えの値段が上がります。

能登瓦は、寒さに強い代わりに重い――金沢や能登の家の屋根が黒く光っているのは、釉薬をかけた瓦だからです。これは見た目の趣味ではなく、理屈があります。釉薬瓦は高温で焼くので水を吸いにくく、凍害――瓦が吸った水が凍って膨らみ、瓦を割ってしまう現象――に強い。北陸で釉薬瓦が使われてきたのは、この土地の冬に必要だったからです。能登瓦には、海風の塩害を防ぐために裏面にまで釉薬をかけたものもあります。

ただ、これは正直に書いておかなければならないところで、その頑丈さは重さと引き換えです。令和6年の能登半島地震のあと、重い瓦屋根が建物に与えた負担が議論になりました。寒さに強い伝統の瓦を守るのか、屋根を軽くして地震に備えるのか。これはどちらが正解と言い切れる話ではなく、お宅の構造と、あと何年住むかによって答えが変わります。私たちが瓦から金属屋根への葺き替え(14,000円〜/㎡)もお受けしているのは、この選択肢が要るからです。

冬は工事ができない――雪が積もれば屋根の工事は止まります。結果として春と秋に工事が集中し、その時期は職人も足場も埋まります。急いでいないなら、繁忙期を外して相談するのは、値段と工期の両方に効きます。

2026年、瓦工事の値段は上がっています

これは書きにくい話ですが、書いておきます。

いま石川県内の建築工事の値段は、全体として上がっています。

資材の高騰に加えて、能登の復興工事に人手が向かっていて、職人が足りていません。奥能登の公共工事では、2025年度の入札の3割近くが不調に終わったと報じられています。石川県が示した住宅再建のモデルプランも、多くが1年で数十万〜数百万円単位の値上がりを記録しました。

何が言いたいかというと、「相場より高い見積もり=悪徳業者」とは限らないということです。数年前のブログ記事に書かれた相場と、いまの見積もりが合わないのは、当たり前のことが起きているだけかもしれません。

一方で、値段が上がっているという事実を隠れ蓑にする業者がいるのも本当です。ですから見るべきは総額の大小ではなく、内訳が開いているか、なぜその金額なのかを説明できるか、です。結局のところ、そこでしか判断できません。

「早く動くほど安く済む」のが瓦修理

瓦修理で正直にお伝えしておきたいのが、瓦は放置した分だけ工事の段階が上がる、ということです。

瓦が一枚ずれただけの段階なら差し替えで数万円。

ですが、ずれを放置して合わさり目から雨水が入り続けると、下の防水紙が破れ、その範囲が広がり、やがて野地板が腐り始めます。こうなると差し替えでは止まらず、葺き直しや部分葺き替えに段階が上がって、金額も一桁変わってきます。

金沢では特に、市街地の東山・諸江・鳴和あたりに築40年前後の和瓦のお宅が多く、漆喰の劣化や瓦のズレを「雨漏りしてないから」と置いておかれるケースをよく見ます。瓦は踏む場所を間違えると割れるので、ご自身で上って確かめるのではなく、地上から気になったら点検を入れる、という動き方が結局は一番安く済みます。

金沢市東山の築38年和瓦、差し替えで止まった現場と止まらなかった現場

同じ東山で、対照的な2件をお受けしたことがあります。

1件目は築38年の和瓦戸建てで、強風のあとに瓦が2枚ずれているのに気づき、その週のうちにご連絡をいただきました。上って確認したら、ずれは2枚だけで、下の防水紙も無事。瓦の差し替えと、ついでに周辺の点検で、足場込み12万円で完了しました。

2件目は同じくらいの築年数のお宅で、こちらは2年ほど瓦のズレを置いておかれていました。点検すると、ずれた瓦の下の防水紙が1.5m四方ほど破れ、野地板も一部柔らかくなっていました。工事は部分的な葺き直しと野地板の交換、漆喰の打ち直しまで必要になり、合計94万円。

同じ町、同じくらいの瓦でも、気づいてから動くまでの時間で、ここまで差が出ます。値段を下げるいちばん確実な方法は、値切ることではなく、早く見ることです。

瓦工事の値段を抑えるには、便乗商法に注意しながら

値段を抑える方向として、現実的なものを挙げます。

  • 段階が上がる前に直す――上に書いた通りで、これがいちばん効きます。
  • 繁忙期を外す――金沢では春と秋に集中します。
  • 補助金・助成金を確認する――金沢市には既存建築物の耐震改修に対する補助制度があり、昭和56年5月31日以前に建てられた建物が対象です。窓口は金沢市建築指導課 建物安全推進室(076-220-2326)。屋根の軽量化が対象になるかを含め、制度の中身と最新の金額は年度で変わるので、必ず着工前に窓口へご確認ください。金沢市のリフォーム関連の補助は、着工後の申請では受けられないものがほとんどです。
  • 火災保険を確認する――強風や雪で壊れた場合は、風災・雪害として対象になることがあります。経年劣化は対象外です。

補助金・助成金については別の記事で詳しく整理しています。【2026年最新版】金沢市の屋根修理で使える助成金・補助金は?

そのうえで、注意していただきたいことがあります。令和6年の能登半島地震のあと、石川県内では屋根修理やブルーシート設置をめぐる契約トラブルの相談が相次ぎました。典型的なのが、突然訪ねてきて「火災保険で無料で直せます」と持ちかけ、保険の請求代行と工事をセットで契約させる手口です。

不安なときの相談先を書いておきます。消費者ホットラインは188(局番なし)。石川県瓦工事協同組合(076-268-3369)では、地元の加盟店を調べることもできます。私たちに限らず、その場で契約を迫る業者にはハンコを出さない。これだけで、多くのトラブルは避けられます。

瓦工事、まず何をすればいいか

瓦の傷みが気になったら、屋根業者に点検を頼むのが最初の一歩です。点検では、瓦のズレや割れだけでなく、漆喰の状態、防水紙の傷み、野地板の状態まで見て、いまが差し替え・葺き直し・葺き替えのどの段階かを見極めます。

段階が分かれば、必要な工事も予算感も見えてきます。このページに載せた単価も、屋根の広さが分かって初めて、あなたの家の金額になります。

逆に言えば、点検なしに「全面葺き替えで200万円」とだけ言ってくる業者には、一度立ち止まって別の意見を聞いたほうがいい、というのが現場の正直な感覚です。

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金沢で多い屋根修理の症状とは?瓦のズレ・棟板金・雨漏り・雪害を解説

金沢で瓦工事の値段を知りたい方へ

「瓦が一枚ずれているのが地上から見える」「漆喰が剥がれてきた気がする」「他社の見積もりが妥当か分からない」――こうした段階のご相談で構いません。私たちおうち修理の窓口では、金沢市と近郊で、瓦の差し替えから漆喰の打ち直し、葺き直し・葺き替え、棟の耐震工事まで対応しています。まずは点検で、いまどの段階かと、このページの単価でいくらになるかを、内訳を開いた見積もりでお伝えします。

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