公開日:
和瓦・洋瓦・セメント瓦で修理はどう違う?金沢の戸建ての瓦の種類別ポイント
うちの瓦って、そもそも何て種類なんだろう?修理のとき関係あるのかな?
瓦のご相談を受けていると、ご自宅の瓦の種類をご存じない方は意外と多いです。
実は、瓦の種類によって傷み方も直し方も変わるので、ここを知っておくと修理の話が分かりやすくなります。
私たちおうち修理の窓口は、金沢市を拠点に屋根・雨漏り修理を本職にしています。
屋根と雨漏りの修理で10年、金沢のいろいろな瓦のお宅を見てきた立場から、和瓦・洋瓦・セメント瓦の違いと、種類別の修理のポイントをお話しします。
目次
金沢の戸建てで見かける瓦の種類

ひとくちに瓦といっても、大きく分けると三つくらいに整理できます。
ひとつめが、和瓦(粘土瓦)。粘土を焼いて作る、昔ながらの日本瓦です。
いぶし瓦の銀色や、釉薬をかけた色つきのものがあります。
金沢では特に、市街地の東山・諸江・鳴和あたりの古い戸建てに多く、築40年前後のお宅でよく見ます。
ふたつめが、洋瓦。同じ粘土を焼いた瓦ですが、波打った形や明るい色のものが多く、洋風の住宅で見かけます。
素材としては和瓦と近い性質です。
みっつめが、セメント瓦。セメントを固めて作った瓦で、昭和後期から平成にかけての住宅でよく使われました。
形は和瓦に似ていますが、素材が違います。
種類によって傷み方と直し方が変わる

ここが一番大事なところなのですが、瓦の種類で「塗装が要るかどうか」が変わります。
和瓦と洋瓦は、粘土を焼いて作るので、瓦そのものは塗装しなくても長持ちします。
何十年経っても瓦自体はしっかりしていることが多く、傷むのはむしろ下の防水紙や、棟まわりの漆喰のほうです。
ですから和瓦・洋瓦の修理は、瓦の差し替えや、漆喰の詰め直し、下地の葺き直しが中心になります。
瓦を塗り直す必要は基本的にありません。
一方、セメント瓦は表面の塗膜で守られているので、スレート屋根と同じように、10〜15年ほどで塗装が必要になります。
塗膜が劣化したまま放置すると、瓦が水を吸ってもろくなり、割れやすくなります。
セメント瓦のお宅で「瓦が割れてきた」という場合、塗装の時期を過ぎていることが多いです。
| 瓦の種類 | 塗装 | 主な傷み方 |
|---|---|---|
| 和瓦(粘土瓦) | 不要 | ズレ・割れ、漆喰・下地の劣化 |
| 洋瓦 | 不要 | ズレ・割れ、下地の劣化 |
| セメント瓦 | 必要(10〜15年) | 塗膜の劣化、吸水による割れ |
金沢市鳴和の築30年戸建て、セメント瓦の塗装時期を見落としていた現場
去年、金沢市鳴和でお受けしたご相談です。築30年の戸建てで、ご本人は「和瓦だと思っていた」とのことでしたが、上って確認するとセメント瓦でした。瓦の表面の塗膜がすっかり劣化し、何枚かは水を吸ってもろくなり、割れ始めていました。
和瓦のつもりで「塗装は要らないだろう」と長く置いておかれた結果、塗装の時期をだいぶ過ぎてしまっていたわけです。割れていた瓦を差し替え、全体を塗装し直して、足場込み72万円。もし10年ほど前に一度塗装していれば、瓦の割れもここまで進まず、塗装費用だけで収まっていた可能性が高い現場でした。
正直なところ、ご自宅の瓦が和瓦なのかセメント瓦なのかを取り違えていると、必要な手入れの時期も読み違えてしまいます。これは現場でときどき見るパターンです。
まず、自分の家の瓦の種類を知っておく

修理を考える前に、ご自宅の瓦が和瓦・洋瓦・セメント瓦のどれなのかが分かると、必要な手入れの見当がつきます。
とはいえ、地上から見分けるのは難しいことも多いので、点検のときに業者に聞いてしまうのが早いです。
点検では、瓦の種類を確認したうえで、塗装が要る瓦なのか、差し替えや葺き直しで対応する瓦なのかを判断します。
結局のところ、種類に合った手入れを、合った時期にするのが、瓦屋根を長持ちさせる一番の早道です。
合わせて読んでおきたい記事
瓦修理の全体像(差し替え・葺き直し・葺き替え)はこちらです。
金沢で瓦修理を頼むなら?差し替え・葺き直し・葺き替えの違いと費用
瓦屋根からの雨漏り修理の進み方はこちらです。
瓦屋根の雨漏り修理はどう進む?金沢で多い原因と補修方法
屋根修理全般の費用相場はこちらです。
屋根修理の費用相場はいくら?部分修理・板金補修・瓦修理の目安
金沢で瓦の種類や手入れ時期が気になる方へ
「うちの瓦の種類が分からない」「セメント瓦かもしれないが塗装したことがない」
この段階のご相談で構いません。
私たちおうち修理の窓口では、金沢市と近郊で、瓦の種類の確認から、塗装・差し替え・葺き直しまで対応しています。
まず点検で、ご自宅の瓦に合った手入れの時期と方法をお伝えします。