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瓦の色あせ・コケは修理が必要?塗装できる瓦とできない瓦
屋根を見上げて「なんだか色がぼやけてきた」「北面にうっすら緑のものが出てきた」と気づいて、これは直すべきなのか、それとも塗ればいいのか——そのあたりで手が止まっている方から、金沢では毎年よくご相談をいただきます。瓦の色あせやコケは、放っておいて雨漏りに直結する話もあれば、見た目だけの話で急がなくていい話もあります。ここが混ざったまま業者に電話すると、必要のない工事をすすめられることもあるので、疑問を一つずつ順番にほどいていきます。
目次
そもそも瓦の色あせは「傷み」なのか
まず押さえておきたいのは、瓦の種類によって色あせの意味がまるで違うということです。金沢で戸建てに載っている瓦は、大きく分けて三つあります。土を高温で焼いた和瓦(いぶし・釉薬)、セメントを固めて表面を塗装で仕上げたセメント瓦(モニエル瓦を含む)、そして洋風住宅に多い洋瓦です。
このうち、いぶし瓦や釉薬瓦は、色そのものが焼きで出ているので、多少くすんでも防水性能が落ちたわけではありません。一方、セメント瓦や一部の洋瓦は、表面の塗膜が防水の役割を持っています。ここが色あせるということは、塗膜が寿命に近づいているサインで、意味合いが変わってきます。
コケが生えたら急いで直すべき?
コケや藻は、瓦表面の水はけが悪くなって、水分が長く残るようになると出てきます。とはいえ、コケが生えた=すぐ雨漏り、ではありません。私たちが対応した中では、北面にコケが出ていても瓦本体は健全で、高圧洗浄と再塗装で十分だったお宅もあれば、コケの下で塗膜が完全に剥がれて瓦がスポンジのように水を吸っていたケースもありました。つまりコケは「表面の状態を教えてくれる目印」であって、危険度は下地の状態しだいです。ご自分で判断がつきにくいのはここなので、迷ったら一度見てもらうのが早道です。
結局、瓦は塗装できるのか
これが一番聞かれる質問です。答えははっきりしていて、塗装で意味があるのは「塗膜で防水している瓦」だけです。整理して並べます。
- 塗装できる(=塗る価値がある):セメント瓦、モニエル瓦、塗膜仕上げの洋瓦。色あせは塗り替えの時期を知らせる合図。
- 塗装しても意味が薄い:いぶし瓦・釉薬の和瓦。もともと塗膜で守っていないので、塗ると逆に密着不良で剥がれてくることが多い。
ここは大事なところで、和瓦に「瓦が傷んでいるので塗りましょう」とすすめられたら、いったん立ち止まってください。和瓦の傷みは塗装ではなく、ズレの直しや漆喰の詰め直しで対応するのが筋です。
塗装で直せない瓦は、どうすれば?
和瓦で色や苔が気になる場合、基本は洗浄でさっぱりさせ、ズレや割れ、棟の漆喰といった雨の入口になる箇所を個別に手当てします。セメント瓦でも、塗膜を通り越して瓦本体がボロボロに劣化していると、塗ってもすぐ剥がれます。その段階まで来ていると、塗装ではなく差し替えや葺き替えの検討になります。塗装で延命できる時期を逃さないことが、結局は費用を抑える近道になります。
野々市で相談を受けた、洋瓦の色あせの話
先日、野々市市の築28年ほどのお宅から「洋瓦がすっかり色あせて白っぽくなった、塗装したい」とご相談がありました。行ってみると、南面はチョーキング(触ると白い粉がつく状態)が進んでいて、まさに塗り替えの適期。ただ、雨のあたる一部の瓦は塗膜の奥まで傷んで表面がザラついていました。全面塗装の前に、その傷んだ数枚だけ差し替えてから塗る形をご提案しました。目安として、部分的な瓦の差し替えは数万円台、そこに屋根塗装が加わる形です。全部を塗り替えるだけの見積もりを鵜呑みにしていたら、傷んだ瓦を塗り込めて数年で塗膜が浮くところでした。色あせは塗り替えの合図、下地の傷みは塗装では隠せない——この二つを分けて見ることが、洋瓦では本当に効いてきます。
金沢の気候で、色あせは早まる?
正直なところ、金沢では早まります。冬の湿った雪と雪解けの長さで屋根が濡れている時間が長く、海側の金石・大野・畝田あたりでは塩気を含んだ横風も塗膜を痩せさせます。山側の湯涌・末町では雪解けが遅く、コケや藻が育ちやすい。同じ築年数でも、瓦が乾いている土地より一回り早く塗り替え時期が来ると考えておくと、判断を先送りして下地まで傷めずに済みます。色あせやコケそのものより、その裏で下地がどうなっているか——瓦修理では、そこを一度きちんと見ることをおすすめします。
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金沢で瓦のことでお困りの方へ
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