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番所 健太

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番所 健太

屋根修理・雨漏り修理に携わり10年。現在金沢にある屋根・雨漏り修理業者、ホクリクルーフ代表取締役。雨漏り鑑定士の資格を保有。

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秋の長雨で雨漏りが出る家|金沢で落ち葉と弱い雨が招く浸水

夏のゲリラ豪雨では何ともなかったのに、九月の終わりから十月にかけて、ぽつぽつと雨漏りの相談が増えてきます。

雨量で言えば、夏の集中豪雨のほうが圧倒的に多い。それなのに秋に出る。この逆転には理由があって、そこを知っておくと点検すべき場所が見えてきます。

秋の雨漏りを決める二つの条件

金沢の秋雨は、夏の雨と性質が違います。違いは二つ。

条件その一|降り続く時間が長い

夏のゲリラ豪雨は、一時間に何十ミリという強さで降って、一時間で止みます。総量は多くても、濡れている時間は短い。

秋の長雨は逆です。一時間あたり数ミリの弱い雨が、三日、四日と続く。総量では夏に負けますが、屋根が濡れている時間は圧倒的に長くなります。

雨漏りは、雨の強さではなく濡れている時間で決まる部分がある。ここが秋に症状が出る一番の理由です。屋根材のわずかな隙間から入る水は、ほんの少しずつです。一時間で止めばそのまま乾いて終わる。四日続けば、下地が飽和して室内まで到達します。

条件その二|落ち葉が屋根に乗る

金沢の九月末から十一月は、落葉の季節です。近くに桜やケヤキ、柿の木があるお宅では、屋根と雨樋に葉が溜まります。

落ち葉が問題なのは、詰まらせるからだけではありません。屋根の上に湿った葉が張り付くと、その下がずっと乾かない。屋根材の表面に常に水を保持する層ができるのと同じことです。とくに屋根の谷、下屋の壁際、天窓の周囲といった、もともと水が集まる場所に葉が溜まります。

さらに、落ち葉は水を含んで重くなり、軒樋の金具に負担をかけます。秋に樋が垂れて、冬の雪でとどめを刺される。この流れは金沢でよく見る壊れ方です。

秋に症状が出る家の、典型的な傷み方

夏の豪雨で漏れる家と、秋の長雨で漏れる家では、原因の場所が違います。

夏の豪雨で漏れるのは、排水が追いつかない家です。ベランダのドレン、谷板金、集水器。水量のオーバーフローが原因なので、水はけを直せば止まります。

秋の長雨で漏れるのは、防水の余力がなくなった家です。ルーフィングが寿命に近い、屋根材の下に入った水がゆっくり染みる、コーキングが痩せて毛細管現象で水を吸い上げる。つまり、経年劣化が主です。

判断の目安としては、秋の長雨で漏れる家のほうが、屋根の状態としては進んでいると考えたほうがいい。豪雨限定なら掃除で済むことがありますが、弱い雨で漏れるなら防水そのものに手を入れる段階です。

この時期に見ておきたいところ

十月中に一度、家のまわりを回ってみてください。見るのはこの順です。

まず、雨樋。落ち葉が溜まっていないか、地面から見上げて確認します。軒樋から草が生えているようなら、去年からの落ち葉が腐葉土になっています。雨の日に、樋のどこかから水がこぼれていないかも見てください。

次に、屋根の谷。二階の窓や、隣の家との位置関係で見える範囲で構いません。谷筋に葉が溜まっていたら、そこが水をせき止めています。

それから、下屋と壁が接している線。ここに葉が吹き溜まると、雨押え板金の上に湿った層が居座ります。

最後に、室内。押入れの奥、和室の長押の上、二階の天井の四隅。秋は湿度も高いので、カビの匂いが出やすい時期でもあります。

なお、屋根の上に自分で上がるのはやめてください。秋の屋根は朝露で濡れていて、そこに落ち葉が乗ると驚くほど滑ります。私たちでも、朝いちばんの屋根には慎重に上がります。

金沢市大桑の築27年、落ち葉が招いた雨漏り

おととしの十一月、金沢市大桑の築27年のお宅から、和室の天井に薄いシミが出たというご連絡をいただきました。夏は何ともなかった、と。

屋根に上がると、北側の谷に落ち葉が十センチ近く積もっていました。谷板金は錆びていませんでしたが、葉が水をせき止めて、板金の縁を越えた水が屋根材の下に入っている状態でした。裏山側に大きな木があって、毎年この時期に葉が落ちてくるお宅でした。

処置は、谷の清掃と、谷板金の立ち上がりを高くする加工。それと、軒樋に落ち葉除けのネットを付けました。合わせて十三万円ほど。翌年の秋は症状が出ていないとご連絡をいただいています。

現場でよく見るのは、こういう「掃除で防げたはずの雨漏り」です。ただ、屋根に上って掃除するのは危ないので、木の近くにお住まいなら、年に一度の樋と谷の清掃を業者に頼むのが現実的だと思います。数万円で済む話です。

秋のうちに手を打つ意味

金沢では、十一月の後半から屋根の工事がやりにくくなります。雨と雪の日が増え、屋根の上の作業が止まるからです。十二月に入れば、部分補修でも日程が読めなくなります。

だから、秋の長雨で症状が出た家は、そのまま冬に突入するとかなり厳しい。雪が乗れば、水の量は雨の比ではありません。雪解け水が屋根に滞留する時間は、長雨よりさらに長い。

結局のところ、秋に出た雨漏りは秋のうちに手を打つのが一番早道です。十月中に相談していただければ、十一月中には工事の目処が立ちます。十二月になってからでは、応急でしのいで春を待つ選択になりがちです。

合わせて読んでおきたい記事

雨漏りの依頼先については、こちらに書いています。
金沢で雨漏り修理をどこに頼む?業者選びで失敗しないための確認ポイント

大雨のときだけ漏れる場合は、こちらをご覧ください。
大雨・ゲリラ豪雨のときだけ雨漏りする原因|金沢の排水・オーバーフロー

雨樋があふれる仕組みは、こちらで扱っています。
雨樋から水があふれる原因は?詰まり・勾配不良・破損の見分け方

軒天のシミの読み方は、こちらです。
軒天のシミ・剥がれは雨漏りのサイン?金沢で見るべき3つの原因

外壁側から入っていた雨漏りの事例を載せています。
【石川県かほく市】外壁雨漏り修理 T様邸

秋のうちに見ておきたい方へ

秋に出た雨漏りは、秋のうちに手を打つのが一番早く収まります。金沢市と近郊で、樋と谷の清掃だけのご依頼もお受けしています。十月中にご連絡いただければ、雪が来る前に工事の目処が立ちます。詳しい進め方は当社の雨漏り診断のページにまとめてありますので、あわせてご覧ください。

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