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玄関まわりから雨漏りする原因は?金沢で多い庇・ポーチ屋根の劣化
「屋根じゃないと思うんですが、玄関の上あたりの壁が濡れるんです」
先月、金沢市泉野のお客様からいただいた電話は、こんな切り出しでした。下駄箱の裏の壁紙が浮いてきて、雨の翌日だけ玄関がひんやり湿る。二階の天井にはシミひとつない。だから屋根の話だと思わなかった、とおっしゃっていました。
現場でよく見るのは、まさにこのパターンです。玄関まわりの雨漏りは、母屋の屋根とは別のところから入っています。
目次
玄関の上にある小さな屋根が原因になっている
玄関ドアの真上には、たいてい庇(ひさし)が付いています。ポーチが広いお宅なら、柱で支えたポーチ屋根になっていることもあります。この小さな屋根が、雨漏りの入口になりやすい。
理由は単純で、面積が小さいわりに納まりが複雑だからです。庇は壁から突き出していますから、壁とぶつかる根元の部分を板金とシーリングで塞いでいます。ここは常に雨水が集まってくる場所なのに、面積が小さいぶん点検のときに後回しにされがちです。
もうひとつ、庇の上は誰も見ません。二階の窓からのぞき込まないと、天板に落ち葉が溜まっていることにも、板金が浮いていることにも気づけない。金沢では特に、冬の雪が庇の上に長く残るので、この根元の部分が一年のうち何か月も濡れっぱなしになります。
根元の板金とシーリングの切れ
庇と外壁の取り合いには、雨押えという板金が入っています。この板金の上端を壁に留めて、隙間をシーリングで埋める。そのシーリングが十年、十五年と経つと痩せて割れます。割れたところから壁の中に水が入り、下駄箱の裏や玄関の天井に出てくる。
玄関まわりの雨漏りで一番多いのが、この根元のシーリング切れです。私たちおうち修理の窓口で対応した玄関の雨漏りも、半分以上はここでした。
庇の天板そのものの傷み
古いお宅だと、庇の天板がトタンのままということがあります。塗膜が切れて錆が出て、最後は針で突いたような穴があく。上から見ないと分からないので、下から眺めているかぎり異常なしに見えます。
モルタルで固めた庇も金沢にはよくあります。こちらはひび割れから水が入り、内部の下地を腐らせながらじわじわ進みます。表面のひびを埋めるだけでは足りず、天板ごと板金を巻き直すことになる場合もあります。
玄関ドアの枠まわりから入っている場合
庇が無事でも、ドア枠と外壁の隙間から入ることがあります。特に引き戸の玄関は、レール上部の水切りが劣化していると、横殴りの雨で水が回り込みます。玄関の袖にガラスブロックやFIX窓が入っているお宅も、そのまわりのシーリングが切れていないか見てください。
屋根と玄関、どちらが原因か切り分ける方法
ご自身で判断するときは、濡れる位置と雨の降り方を見てください。
玄関の上まわりだけが濡れて、二階の天井には何も出ていないなら、庇かドア枠が疑わしい。逆に二階にもシミがあるなら、母屋の屋根から壁を伝って下りてきている可能性があります。
風の強い日だけ濡れるなら、水が横から吹き込んでいるので、ドア枠や庇の側面。風が無くてもしとしと降ると濡れるなら、上から素直に落ちてきているので、庇の天板か根元です。
これは大事なところで、切り分けをせずにシーリングだけ打ち増しても、水の入口が別なら止まりません。玄関は毎日通る場所なので、直ったつもりで放置すると下地の腐りが進みます。
業者を呼ぶ前に、ご自身で見ておける場所
高いところに上る必要はありません。地面と二階の窓から見える範囲で、次のあたりを確認しておいていただけると、こちらの調査がぐっと早くなります。
- 庇の天板に落ち葉や土が溜まっていないか(二階の窓から)
- 庇の先端の水切りが波打っていないか、錆が出ていないか
- 庇の根元と壁の境目に、黒い筋や苔が付いていないか
- 玄関ドアの枠の四隅で、シーリングが痩せて隙間になっていないか
- 玄関の天井や下駄箱の裏で、シミが乾いているか濡れたままか
最後の一点は意外と大事で、シミが乾いているなら過去の雨漏りの跡、いつも湿っているなら今も入り続けているという判断材料になります。雨の日に写真を撮っておいていただけると、なお助かります。
金沢市三馬の築28年、庇の根元で止まった例
去年の秋、金沢市三馬の築28年の戸建てで、玄関の天井にシミが出ているというご相談を受けました。以前に別のところでドア枠のシーリングを打ち直したそうですが、症状は変わらなかったとのことです。
脚立で庇に上がって見ると、天板に泥と苔が層になって溜まっていて、水が壁側に溜まる状態でした。根元の雨押え板金は、上端のシーリングが完全に割れて浮いていました。ここに散水すると、十分ほどで玄関天井の同じ位置に水が回ってきました。
やったのは、天板の清掃、雨押え板金の交換、上端のシーリング打ち直しです。足場が要らない高さだったので、費用は八万円台で収まりました。ドア枠を先に触ったぶんだけ遠回りになってしまった、というお客様の言葉が印象に残っています。
正直なところ、玄関まわりは金額が大きくならない工事です。屋根の葺き替えのような話にはまずなりません。ただ、玄関の柱や框まで水が回ると、内装と造作の手直しが加わって一気に十万円台後半から二十万円台に届きます。結局のところ、シミが小さいうちに庇の根元を見ておくのが一番早道です。
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玄関まわりの水じみが気になる方へ
玄関の天井や下駄箱の裏に水じみが出ているなら、庇の根元を見れば分かることがほとんどです。私たちおうち修理の窓口は金沢市とその近郊で、こうした小さな雨漏りの調査からお受けしています。脚立で届く範囲なら、その日のうちに原因までお伝えできることもあります。詳しい進め方は金沢の雨漏り診断のページにまとめてありますので、あわせてご覧ください。