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外壁塗装の見積書の読み方|㎡単価・塗料名・工程数のどこを見るか
外壁塗装の見積書は、会社によって書き方がまったく違います。3社から取って並べたのに、比べようがなくて困った、という話をよく聞きます。

金沢で屋根と外壁の見積もりを出している立場から、どこを見れば比較できるようになるかを書きます。他社の見積書を持ってご相談に来られる方が多いので、そのときに私が実際に確認している順番です。
まず、㎡数が合っているかを見る
いちばん最初に見るのは金額ではなく、塗る面積です。
外壁塗装の見積書には「外壁塗装 ○○㎡」という行が必ずあります。この数字が3社でバラバラなら、そもそも同じ工事の見積もりになっていません。
延床30坪の一般的な二階建てなら、塗装面積はおおむね120〜150㎡に収まります。ここから大きく外れている見積書は、根拠を聞いてください。
多いのが「延床面積 × 1.2」のような簡易計算で出しているケースです。実測していないので、窓の面積が引かれていなかったり、逆に足りなかったりします。私たちは現地で一面ずつ測って、開口部を引いた数字を出しています。
面積が違えば単価が同じでも総額は変わります。総額だけを見比べても意味がないのはこのためです。
塗料は、商品名が書いてあるかどうか
次に見るのが塗料です。
「シリコン塗料」とだけ書かれている見積書がありますが、これでは何も分かりません。シリコンと名の付く塗料は各メーカーに何種類もあって、価格も耐久年数も違います。
見るべきはメーカー名と商品名です。書いてあれば、メーカーのサイトで仕様が確認できます。書いていない見積書は、その場で聞いてください。答えられない営業の方もいます。
もうひとつ、希釈率と使用量まで書いてある見積書はかなり信用できます。塗料は水やシンナーで薄めて使うので、薄めすぎると規定の膜厚が出ません。缶数まで書いてある見積書は、そこをごまかせない形にしているということです。
工程数が3回になっているか

外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回が基本です。
見積書に「外壁塗装一式」としか書いていない場合、何回塗るのかが分かりません。2回で終わらせても、仕上がった直後は見分けがつかないんです。差が出るのは5年目以降です。
下塗りは特に省かれやすい工程です。下塗りは色が付かないので、施主さんから見て「何もしていない日」に見えてしまいます。でもここを飛ばすと上塗りが密着せず、数年で剥がれます。
工程ごとに行が分かれていて、それぞれ㎡数と単価が入っている見積書。これが理想の形です。
金沢の相場感で、内訳を並べるとこうなります
延床30坪、塗装面積130㎡、シリコン系塗料で塗り替える場合の内訳の目安です。
| 項目 | 数量の目安 | 金額の目安 |
|---|---|---|
| 足場 | 210㎡前後 | 15万〜19万円 |
| 高圧洗浄 | 130㎡ | 2万〜4万円 |
| 下地補修・コーキング打ち替え | 140m前後 | 14万〜21万円 |
| 養生 | 一式 | 3万〜6万円 |
| 外壁塗装(3回塗り) | 130㎡ | 32万〜52万円 |
| 付帯部塗装 | 一式 | 8万〜15万円 |
| 廃材処分・諸経費 | 一式 | 5万〜10万円 |
合計すると79万〜127万円あたりに入ります。うちのコーキング打ち替えは1mあたり1,000円ですので、140mで14万円という計算です。
この表と自分の見積書を並べて、極端に安い項目や高い項目がないかを見てください。全体が安いより、一項目だけ不自然に安いほうが心配です。そこで手を抜く前提になっていることがあります。
金額より、質問への答え方を見てください
最後にひとつ。見積書そのものより大事だと思っていることがあります。
「この塗料を選んだ理由は何ですか」「うちの外壁は何が原因でここまで傷んだんですか」。この2つを聞いてみてください。
家を見ていれば答えられる質問です。答えが返ってこない場合、その見積書は家を見て作られていない可能性があります。
私たちは、金沢市と近郊で現地調査と見積もりを無料で行っています。他社の見積書を見せていただいて、内容の説明だけすることもあります。うちで工事をされなくても構いません。
工事別の単価は料金表で公開しています。