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外壁塗装の「付帯部」はどこまで含まれる?雨樋・軒天・破風の扱いで見積もりが変わる
外壁塗装の見積書を並べて「この2社、なんでこんなに金額が違うんだろう」と悩む方は多いのですが、その差は塗料の値段ではなく、付帯部をどこまで含めたかで生まれていることがよくあります。

付帯部というのは、外壁そのものではないけれど、外壁塗装のときに一緒に塗る部分のことです。雨樋、軒天、破風板、鼻隠し、水切り、庇、雨戸。このあたりを指します。
金沢市と近郊で屋根と外壁の修理をしている立場から、ここの読み方をお話しします。見積書を手元に置いて読んでいただくと分かりやすいと思います。
「外壁塗装一式」に何が入っているか、書いていない見積書がある
まず確認していただきたいのは、見積書に付帯部の行があるかどうかです。
「外壁塗装工事一式 980,000円」とだけ書かれている見積書だと、雨樋を塗るのか塗らないのかが分かりません。そして実際、塗らない会社もあります。
内灘町のM様邸に伺ったとき、以前の塗装から8年という話でした。外壁はまだ色が残っているのに、雨樋だけが白く粉を吹いて、触ると手に付く状態になっていました。前の工事で雨樋が塗られていなかったんです。
外壁だけきれいで付帯部が傷んでいる家は、遠目にも分かります。軒の下だけ色が違って見えるので、けっこう目立ちます。
付帯部ごとの目安と、うちが見ているところ
付帯部といっても、部位によって役割も傷み方も違います。
| 部位 | どこのことか | 見ているところ |
|---|---|---|
| 雨樋 | 軒先の横樋と、壁を伝う縦樋 | 色あせ、変形、継ぎ手のズレ。塗装より交換が要る場合も |
| 軒天 | 軒の裏側の天井部分 | シミ、めくれ、ベニヤの膨れ。雨漏りのサインが出やすい |
| 破風板・鼻隠し | 屋根の側面と、樋が付く前面の板 | 木部の割れ、塗膜の剥がれ。雨と日射を両方受ける |
| 水切り・庇 | 基礎まわりの板金、窓上の小屋根 | サビ、浮き。金属なので下地処理の質が出る |
| 雨戸・戸袋 | 窓の雨戸まわり | 鋼板のサビ。動きが渋くなっていないか |
この中で見落とされやすいのが軒天です。軒天は塗るだけの場所ではなくて、雨漏りが出たときに真っ先にシミが出る場所でもあります。
塗装の下見で軒天にシミを見つけたら、私たちはいったん塗装の話を止めて、屋根に上がります。シミの上で何が起きているかを確かめないまま塗ると、シミを塗り隠しただけになります。半年後にまた同じ場所が茶色くなります。
雨樋は「塗る」より「替える」ほうが正解のことがある

付帯部の中で、判断が分かれるのが雨樋です。
塩ビの雨樋は紫外線で硬くなります。金沢は冬に雪が載るので、硬くなった樋は雪の重みで歪みます。この状態のものを塗ると、見た目は直ったように見えるのに、次の冬でまた曲がります。
私は、樋を指で軽く押してみて、しなりが戻らなくなっていたら交換をお勧めしています。うちの雨樋交換は1mあたり3,500円です。一般的な二階建てで横樋が20mちょっとですから、7万円前後。塗装で2万円かけて数年で歪ませるより、替えたほうが結果的に安く済むケースが多いです。
かほく市のT様邸では、外壁塗装に合わせて雨樋を全部交換しました。加賀市のM様邸も同じです。足場があるうちにやってしまうと、樋のためだけに足場を組む必要がなくなります。
見積書で確認してほしい3つ
付帯部まわりで、私が他社の見積書を見せていただくときにまず確認するのはこの3つです。
ひとつは部位名が書いてあるか。雨樋、軒天、破風、と個別に行が立っているかどうか。「付帯部一式」だとどこまでか分かりません。
ふたつめは数量の単位。雨樋はm、軒天は㎡で出るのが自然です。「1式」ばかり並んでいる見積書は、あとで「そこは含まれていません」となりやすい形です。
みっつめは木部かどうかの区別。破風や鼻隠しが木の家と、窯業系や板金巻きの家では、下地処理の手間がまったく違います。ここを区別せずに一律単価にしている見積書は、木部で手を抜くことになりがちです。
見積書を持ってご相談に来られる方も多いです。うちで工事をしなくても構いませんので、判断がつかないときは見せてください。
金沢で外壁塗装をお考えの方へ
付帯部まで含めてどうするかは、実際に家を見ないと決められません。
私たちおうち修理の窓口では、金沢市と近郊で、外壁と屋根と付帯部を全部見たうえでお見積もりを出しています。塗る場所と替える場所を分けてご提案しますので、金額の根拠が分かる形になっているはずです。
雨樋の交換だけのご相談も受けています。詳しくは金沢の雨樋の修理・交換のページをご覧ください。