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番所 健太

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番所 健太

屋根修理・雨漏り修理に携わり10年。現在金沢にある屋根・雨漏り修理業者、ホクリクルーフ代表取締役。雨漏り鑑定士の資格を保有。

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シャッターボックス・出窓の上から雨漏りするのはなぜ?金沢の横殴りの雨対策

「雨の日でも大丈夫な日があるんです。西風が吹く日だけ、寝室の窓の上から水が出る」

去年の一月、金沢市畝田のお客様から伺った話です。冬型の気圧配置になって海から風が吹きつける日、決まって二階寝室の窓の上、シャッターボックスのあたりから水が垂れる。穏やかな雨の日は何ともない。

金沢では特に多い相談です。窓の上から漏るという症状には、この土地なりの理由があります。

シャッターボックスは、雨に対して無防備な箱

窓の外側に後付けした雨戸やシャッターには、巻き取ったシャッターを収めるボックスが窓の上に付いています。この箱、じつは防水された部材ではありません。

シャッターのスラットが出入りする細長い開口が下面にあり、そこは塞ぎようがない。つまり構造として、下から水が入ることを前提にできていない箱が、窓の真上に載っている状態です。

普通に上から降る雨なら、ボックスの天板が受け止めて前に流します。ところが横殴りの雨だと話が変わります。風で持ち上げられた水がボックスの下面の開口から吹き込み、箱の中に溜まる。溜まった水は、ボックスを壁に留めているビス穴や、ボックスと壁の取り合いから壁の中へ抜けていきます。

雨量ではなく風向きで症状が決まるのが、この雨漏りの特徴です。

金沢の冬は、まさにその条件が揃う

金沢の冬型の風は、日本海から真横に吹きつけます。雨や霙が地面と平行に近い角度で飛んでくる日が、十二月から二月にかけて何日もある。

このとき、西面と北面の窓は雨を真正面から受けます。垂直の壁に当たった水は、そのまま下に流れるのではなく、風圧で上向きにも押し上げられる。シャッターボックスの下面や、窓上の水切りの裏側といった、普段は濡れない場所まで水が回ります。

海側の金石、大野、畝田あたりでは、これに塩気が加わってビスと金具の錆が早い。錆びたビス穴は広がり、そこがまた水の通り道になります。私たちが対応した中でも、海に近いお宅ほど窓上からの雨漏りの相談が多い印象があります。

出窓の天板も、同じ理屈で濡れる

出窓は壁から張り出しているので、その天板は小さな屋根です。ここが板金で覆われていて、壁との取り合いをシーリングで処理してあります。

構造は玄関の庇とよく似ていて、弱点も同じ。天板に落ち葉や砂が溜まって水はけが落ちる、根元のシーリングが切れる、板金の継ぎ目が浮く。出窓の下の壁紙が波打っている、出窓の内側の枠が黒ずんでいる、という症状が出たら、天板の根元を疑ってください。

出窓は下から見上げても天板が見えません。二階の窓から、あるいは脚立で覗いて、水が溜まった跡がないか確認するのが手っ取り早い方法です。

ご自身でできる切り分けと、記録の取り方

この手の雨漏りは、業者が来た日に晴れていると原因にたどり着けません。だから、症状が出た日の情報が何より役に立ちます。

濡れた日の日付と、そのときの風向き。テレビの天気予報でも、スマートフォンの天気アプリでもかまいません。西風だったのか、南風だったのか。それと、濡れている場所の写真。窓枠のどちら側から水が来ているかが分かる角度で撮っておいてください。

これを三回分ほど揃えていただけると、風向きと症状の関係がはっきりします。全部の日に共通して同じ方角の風が吹いていたなら、その面の開口部が原因だと相当な確度で絞れます。散水試験のときも、その角度から水をかければ再現できます。

直すときの選択肢と、費用の目安

窓の上からの雨漏りは、原因の場所によって工事の規模がかなり変わります。

シャッターボックスまわりのシーリングやり直しだけなら、数万円から。ボックスを外して内部を清掃し、ビス穴を処理して復旧するところまでで十万円前後。窓上の水切り板金を作り替えるとなると、そこに板金の製作費が乗ります。

厄介なのは、サッシそのものの取り付け部から入っている場合です。壁を一部めくって防水シートの重ね方から直すことになるので、外壁の補修と塗装が付いてきて二十万円台から三十万円台。ここまで来ると足場も要ります。

二階の窓が複数あって、どれも同じ面に並んでいるなら、一か所ずつ足場を組むより、外壁塗装のタイミングでまとめて処理したほうが安く付きます。窓上の雨漏りで見積もりを取るときは、その面全体の開口部をどう扱うかまで含めて聞いてみてください。単純に足場代が一回で済みます。

畝田のお宅は、ボックス裏のビス穴でした

先ほどの畝田のお客様の現場では、シャッターボックスを一度取り外しました。中には砂と塩の混じった泥が溜まっていて、ボックスを壁に留めていたビスの何本かが錆で痩せ、穴が広がっていました。

散水で再現したところ、ボックス下面から吹き込んだ水が箱の底に溜まり、そのビス穴から壁内に入って、窓上の下地を伝って室内側に出ていました。

処置は、ボックス内部の清掃、ビスの打ち替えと穴の防水処理、ボックスと壁の取り合いのシーリングやり直し、それと窓上の水切りの補修です。足場は組まず、脚立と高所作業で対応して十一万円ほどでした。

これは大事なところで、シャッターボックスの雨漏りは「窓を替える」「壁を塗る」といった大きな工事に流れやすい話です。実際にはボックスを外して中を見れば分かることが多い。まず開けて確かめる、それだけで済む工事かどうかが判断できます。

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外壁まわりから入る雨漏りを直した現場です。
【石川県金沢市】外壁雨漏り修理 Y様邸

窓まわりの雨漏りでお困りの方へ

風の強い日だけ窓の上から水が出るなら、シャッターボックスの中を一度見る価値があります。金沢市と近郊で、こうした開口部まわりの調査に伺っています。濡れた日の日付と風向きを控えておいていただけると、こちらの見立てが早くなります。調査方法の詳細は雨漏り診断のページに載せていますので、よろしければどうぞ。

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